ジャズ・ワークショップ 1973(紙ジャケット) JAZZ WORKSHOP 1973 [MEZARE ISRAEL YEKABTZENU]
- アーティスト
-
ジャズ・ワークショップJAZZ WORKSHOP
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2015/04/15
- 品番
- VSCD9498
- 税込価格
- 2,750円
- シリーズ
- Production Dessinee
- ジャンル
- サブジャンル
- ジャズ/モーダル/スピリチュアル
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
-
1. Mezare Israel Yekabtzenu
-
2. Rabbi Elimelech
-
3. Sha Shtil Harabbi Ba
-
4. Ala Dal’ona
-
5. Ken Yovdu Kol Oyvecha
-
6. Hamichtav
イスラエルはエルサレム生まれのサックス奏者/作編曲家アルバート・ピエメンタが率いた4人組ジャズバンドThe Jazz Workshopが、1973年にテルアビブで秘かに吹き込んだ中東産ジャズの最高峰の一つと言うべき傑作が本作、『Mezare Israel Yekabtzenu』です。ウード奏者だった父親の影響から、常にアラブ音楽のメロディの影響を受けていたアルバートは15歳でサックスを始め、1957年には軍隊の楽団でジャズの世界へと足を踏み込みます。その後、彼の作曲、演奏、アレンジの能力の高さが見いだされ、イスラエルを代表する男性シンガー、アリク・アインシュタインのバックを彼のバンドが務めるなど、職業作家としての手腕が評価されます。その成功の中で、自身のバンドで各地をツアーし、導き出したサウンドこそが、本作で体現されているイスラエルの童謡(ユダヤ、アラブ文化の童謡)とモードジャズの融合です。
注目したいのは、確かなアラビアン・メロディを軸にしながらも、土臭さは希薄なモード/スピリチュアル・ジャズに仕上げている点でしょう。当時のイスラエルには、大衆ジャズこそ流入しているものの、このようなスタイルの作品は殆ど存在しておらず、本作が”イスラエルで最初のモダンジャズ作品”と言われるのも納得出来ます(アルバートは、当時イスラエルに移住していた米国人のクラリネット奏者、Mel Kellerに師事していたからこそ成し得たのでしょう)。愛らしいピアノのフレーズから印象的な「01. Mezare Israel Yekabtzenu」はそのイントロから一転、ソリッドなリズムが非常にクールな1曲で度肝を抜かれますが、スリリングな曲調のモードジャズ「03. Sha Shtil Harabbi Ba」、まさにアラビック・スピリチュアルジャズな「04. Ala Dal’ona」、哀愁漂うバラッドの「05. Ken Yovdu Kol Oyvecha」に、極めつけ、本作に永遠の輝きをもたらせているかのような哀愁のモーダルジャズの名曲「06. Hamichtav」まで、作品を通じて貫かれる独特の世界観は穏やかでいて深く、あまりにも感動的です…。
まさしく知る人ぞ知る隠れた名盤だった本作が遂に正規復刻です。幻と言われるオリジナル盤(現在は、1000ユーロ以上の高額で取引されているそうです)のジャケットを忠実に再現した紙ジャケット、マスターテープから丁寧にリマスタリングを施したサウンドも、充実の1枚です。何より、小難しいことを考える前に、その素晴らしく深く、美しい音世界を満喫していただきたい逸品です。
●A式の紙ジャケット仕様
●オリジナル・デザインを忠実に表現した紙ジャケット
●オリジナルのマスターテープを使用
●世界初CD化
ジャズ・ワークショップ (Jazz Workshop) :
イスラエルのエルサレム生まれのサックス奏者/作編曲家アルバート・ピエメンタ(Albert Piammenta)を中心とする4人組ジャズバンド(Sax - Albert Piammenta、Piano - Dan Gottfried、Drum - Jerry Garbel、Double Bass - Teddy Kling)。イスラエルの童謡(ユダヤ、アラブの童謡)とモードジャズの完璧な融合を果した1973年のデビュー作『Mezare Israel Yekabtzenu』は、”イスラエルで最初のモダンジャズ作品”で評される比類無き大傑作。まさに、中東産モード/スピリチュアルジャズの最高傑作