火と薪 FIRE & FIREWOOD
- アーティスト
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アラヤヴィジャナAlayaVijana
- レーベル
- HIGH CONTRAST RECORDINGS
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2011/07/13
- 品番
- HCCD9533
- 税込価格
- 2,750円
- ジャンル
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. いついかに
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2. たゆたゆ
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3. 三日月は
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4. 陰る陽と
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5. 春雨の
インド音楽と日本語の五七調の短歌を融合させた意欲作。注目のヴォーカリスト、中ムラサトコの圧倒的な歌唱力と、インド人タブラ奏者アルナングシュ・チョードリーの超絶技巧は必聴!難解に思われるインド音楽に日本語の歌が加わることによって、不思議とポップで心温まる音楽が完成した!もちろん今作もジャケットには手塚治虫原作『火の鳥』のロビタが登場!一時期は活動休止状態でしたが、5/28のセンス・オブ・ワンダーへの出演も決まり、これからの活動は期待大です!
★ヨシダダイキチより
2004年グラミー賞にノミネートされたシタール奏者シュジャート・カーン師に弟子入りし、改めてインド音楽を向き合ってみたところ、そこにあったのは数千年におよぶ様々な文化の融合だったという発見。
また、義太夫の竹本駒之助、鶴澤津賀寿の二人の人間国宝との出会いによって、日本語がネイティブにもっている音楽的なダイナミズムを学ぶことができました。そこには5、7、9などの奇数を軸にした言葉があったという発見。
今回の作品は、そういった新たな出会いによって学んだ音楽を、アラヤヴィジャナというポップカルチャーのフォーマットで試みた作品です。
全ての楽曲の歌詞は、ネイティブな日本の情感や自然観を歌った五七調の短歌をヴォーカリストである中ムラサトコの祖母の作品から引用しました。
また、すべての楽曲はインドのラーガ(インド音楽のメロディ理論)をベースにしていますが、伝統的なインド音楽にはない新しい試みも積極的に楽曲に応用しています。ラーガをポスト・モードとしてとして扱い、新たなハーモニーの響きを作り出すことにも成功しました。
アイリッシュ・ギターやブルース・ギターなどにみられる様々なオープン・チューニングを用いて微分音も積極的に使用し、シンプルな牧歌的な響きから西洋のモード音楽にはない妖艶な響きまで作り出しています。
●曲解説
01.いついかに
エクタール(12周期)とラーガ・ビラス・カニ・トディ(死者を思う純粋な悲しみという情感を持つラーガ)をベースに、無常観を詠った短歌を中ムラサトコがコブシを使って歌い上げた。
02.たゆたゆ
ティンタール(16周期)とラーガ・ヘマント。20世紀インド音楽を支え、ラヴィ・シャンカールなどの巨匠も育てたアラウディン・カーンの作った「秋」がイメージされたラーガ・ヘマント。日本やインドなど多くのアジアの民謡にみられる変則のリズムと五七調の短歌を歌い上げました。
03.三日月は
同じくティンタール(16周期)とラーガ・ジンジョティ。他の曲とは異なり、ギターがラーガをモード的に解釈しハーモニー的にも展開する曲。同じく五七調の短歌を歌い上げる。
04.陰る陽と
同じくティンタール(16周期)とラーガ・シャム・カリヤン。シンプルな規則性ゆえにハッキリした音像のあるラーガ・シャム・カリヤンを、ゆったりしたティンタールと女心を詠った短歌を節をつけて歌い上げる。
05.春雨の
同じくティンタール(16周期)とラーガ・マドバンティをベースにいくつかのラーガをミックス。ゆったりした歌と複数のラーガを転調のように使うことで生まれる楽曲に、春にちなんだ短歌を歌い上げる。タブラはソロ的に様々なリズム分割で伴奏している。
●メンバー
シタール:ヨシダダイキチ
歌:中ムラサトコ
ギター:藤枝
クンダン:コウヘイ
タブラ:アルナングシュ・チョードリー
日本最強のシタール奏者・ヨシダダイキチのソロユニットとして活動再開!