空、時、そして風 O AR O TEMPO E O VENTO (SAO JORGE DOS ILHEUS)

アーティスト
サウル・バルボーサ
レーベル
Production Dessinee
商品区分
CD
発売日
2016/07/20
品番
VSCD9818
税込価格
2,640円
ジャンル
サブジャンル
ブラジル/MPB/ワールド
バーコード
4540399098180
※ 先頭3桁が「200」の場合は非JANコード(転用不可)
ブラジルのSSWサウル・バルボーザが1984年に密かに残した“青さ”輝く傑作。涙を誘う切ない旋律が胸を締め付ける「Sao Jorge dos Ilheus」を筆頭に、全編が哀愁の旋律と仄かな実験性に彩られた希有な1枚です。

楽曲リスト

DISC1

  • 1. Sao Jorge dos Ilheus
  • 2. Luanda
  • 3. Destino
  • 4. Passaro notivago
  • 5. A ira de iara
  • 6. Gismonti Pascoal
  • 7. O ar, o tempo e o vento
  • 8. Suite espanhora
  • 9. Liberata no 7
  • 10. Coracao

ブラジル、バイーア州のイリェウス在住のSSW、サウル・バルボーザが1984年にインディレーベルに残していた貴重な作品。そのサウンドは、サンバを軸にしつつも、どこか実験性や前衛的なフィーリングを感じさせるものですが、全編を貫く哀愁の旋律が実に素晴らしく、心に響く名曲達だけが収められています。

何と言っても素晴らしいのは女性Vo. Nina PanceviskiをFt.して聴かせるオープニング曲「01. Sao Jorge dos Ilheus」でしょう。少し独特な変拍子のリズムに乗せた、穏やかに心に響く泣きメロと、Nina嬢の麗しい歌声がマッチした名曲で、その青い輝きは永遠に続くかのようです。続く「02. Luanda」も、同じくNadaと言う女性Vo.をFt.して聴かせる哀愁感漂う楽曲で、サウル・バルボーザが奏でるギターの音色もキラキラ輝いています。また、彼がVo.を披露している「03. Destino」、「04. Passaro notivago」も味わい深いVo.を含めて素晴らしく、歌物の楽曲は名曲揃いですが、本作にはさらに興味を惹かれる側面があります。繊細なギターを軸にしたインストの楽曲がそれらですが、その曲名「06. Gismonti Pascoal」が物語る通りの二本のヴィオラォン、フルートが織りなす美しいナンバーを筆頭に、フルートの音色が秀逸な「07. O ar, o tempo e o vento」、組曲風に壮大な展開を見せる「08. Suite espanhora」、巧みなギタープレイが光る「08. Suite espanhora」など、全編を通じて飽きさせず、何度も感動を与えてくれる傑作です。

1984年のリリース当時は、ローカルなインディレーベルからのリリースだった為、殆ど知られることのなかった名盤が遂に正規復刻です。穏やかな作風ながらも、強く心に刻み込まれる麗しいメロディの数々が、ここには詰まっています。

世界初の復刻
A式の紙ジャケット仕様でのリリース