エボ・テイラー・アンド・ザ・ペリカンズ EBO TAYLOR AND THE PALIKANS

大西洋に面する西アフリカのガーナが生んだ伝説的ギタリスト/作編曲家、エボ・テイラー。彼が1970年代の中頃、同国のインディレーベル『Abookyi 』にひっそりと残していた特上のレア盤にして、その内容も素晴らしい傑作が本作『エボ・テイラー・アンド・ザ・ペリカンズ』です。高名なE.T.Mensahなどと共にハイライフ・シーンを牽引した凄腕ミュージシャンとしても知られる人物ですが、未だに現役で多大なリスペクトを集め続けている点もスゴいです。本作は、そんな彼がザ・ペリカンズを率い、ジャズ＆ファンクのエッセンスを全面に押し出したソリッドなアフロファンク/ジャズファンクを聴かせる逸品です。ハイライフ、アフロビートを軸にジャジーなエッセンスをミックスさせたサウンドは圧倒的なクオリティで全編素晴らしいです。何と言っても、ソウルフルなアフロビートの名曲「06. Come along」が最高ですが、他にも、唸るホーンと強靭なリズムが交錯するアフロファンク「04. Egya Edu」、スウィートな女性ヴォーカルが聴かせる「07. If You Care」なども秀逸。

本作のオリジナル・ヴァイナルはかなりの幻盤で、特に状態の良いものなどは殆どお目にかかれないのですが、遂にパリの『Superfly Records』と『production dessinee』のタッグで正規復刻となりました。どうぞお見逃し無く。

●A式の紙ジャケット仕様。
●単独アルバムとしては世界初のCD化。

Ebo Taylor (エボ・テイラー) :
大西洋に面する西アフリカのガーナが生んだ伝説的ギタリスト/作編曲家。若干20代でハイライフの名門バンド、スターゲイザーズでギタリストを務め数多くのセッションで名演を残す。1960年代には留学先のロンドンでかのフェラ・クティとも親交を深め、帰国後はプロデューサーとして、また自身も多くのハイライフ、アフロビートの傑作を残す。また、未だに現役で精力的に活動を続ける、生ける伝説でもある。