フー・リアリィ・ケアズ WHO REALLY CARES
- アーティスト
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ティーヴィー・ガールTV GIRL
- レーベル
- Production Dessinee
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2016/03/16
- 品番
- VSCD9824
- 税込価格
- 2,200円
- ジャンル
- サブジャンル
- グッド・ミュージック/ファンタスティック・サムシング
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. Taking What's Not Yours
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2. Song About Me
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3. Cigarettes Out The Window
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4. Tell Me To Leave
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5. Not Allowed
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6. Never Met Me
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7. Safe Word
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8. For You
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9. Loving Machine
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10. Heaven Is A Bedroom
L.A.をベースに活動する男性3人組(+Charlyneの)ユニット、ティーヴィー・ガール (TV Girl)の2ndアルバム『フー・リアリィ・ケアズ (Who Really Cares)』。60年代以降のご機嫌なポップスを聴きながら育ち、ヒップホップを通過しつつもインディポップのDIY精神をクソマジメに体現してしまった彼らが描き出すのは、ここ日本でもカルトヒットしたデビュー作『フレンチ・イグジット (French Exit)』同様、旧音源のサンプリングと打ち込みビートに、たっぷりの歌心を乗っけてしまった極上のドリーミー・サンプリングポップ・サウンド。(果たしてサンプリングが必要なのかどうか?が分からないくらいに)クオリティの高いソングライティングはそのままに、よりヒップに、ダンサブルに進化したのが本作『フー・リアリィ・ケアズ (Who Really Cares)』です。
デビュー作同様の生バンド+サンプリングと言うスタイルはそのままに聴かせるサウンドは、より熟れた音作りで聴かせるドリーミー・サンプリングポップ。テンポアップした楽曲も多く散りばめられた、全体的にポップでダンサブルな仕上がりです。タイトなビートに乗せて軽快なヴォイスサンプルが繰り返す「01. Taking What's Not Yours」から、TV Girl節が健在であることを確認できます。メロウな鍵盤と呟くような歌唱は全く変わらず独特の歌心を感じさせます。さらなるノリを感じさせる「02. Song About Me」で作品の方向性も見えたかと思いきや、フワフワ夢見心地のウワモノが気持ちよい「03. Cigarettes Out The Window」、「07. Safe Word」、子供のコーラスが添えられる「08. For You」、ゆらゆらポップの「09. Loving Machine」などは、お得意のメロウポップ路線でこちらも一様に中毒性が高くてたまりません。作品中最もアップテンポの「06. Never Met Me」に至っては完全にダンスフロアを意識したかのような弾けっぷり(と言っても、ヴォーカルはあくまでもいつものトーンです…)で前作には無かった分かり易いキャッチーさもあり、さらなる注目を集めてしまうかも知れませんネ。同じくフワフワポップな「05. Not Allowed」もキャッチー&ポップな愛らしいナンバーで親近感が湧きます。
恐らくは今作『フー・リアリィ・ケアズ (Who Really Cares)』もCDのリリースは日本のみとなることでしょう。バンド・サウンドとサンプリングの親和性がさらに高まり、そのポップでグルーヴィーなTV Girl節はさらなる進化を遂げました。妙に心に響くこの中毒性の高いポップサウンドを是非ともお試し下さい。もしかすると、本作のリリース後には来日も果たしてしまうかも知れませんので、どうぞ合わせてご期待下さい。