旅する風 RAJAKELANA
- アーティスト
- モンド・ガスカロ
- レーベル
- Production Dessinee
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2017/02/22
- 品番
- VSCD9829
- 税込価格
- 2,420円
- ジャンル
- サブジャンル
- ワールド/シティポップ/インドネシアン・ポップ
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. Naked [ネイキッド]
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2. A Deacon's Summer [ディーコンズ・サマー]
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3. Dan Bila… [そして、いつか…]
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4. Sanubari [良心]
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5. Rainy Days on the Sidewalk [雨の日の歩道]
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6. Sturm und Drang [疾風怒濤]
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7. Into the Clouds, Out of the Ocean [雲の中へ、海の外へ]
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8. Oblivion, Oblivion! [忘却]
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9. Butiran Angin [微風]
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10. Lamun Ombak [波の夢想]
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11. Nyender [ひとやすみ]
インドネシアの男性SSW/プロデューサー、モンド・ガスカロのソロデビュー作『RAJAKELANA (旅する風)』が掛け値なしの素晴らしさ。それぞれインドネシア人と日本人を両親を持つモンド・ガスカロは、その手掛けた多くの映画音楽や、自身のレーベル『Ivy League Music』(『プロダクション・デシネ』からリリースされている「ダリル・ウェジー/メイズ・オブ・フィアーズ(VSCD-9441)」は、同レーベルからの作品)を中心とするプロデュース業(マレーシアの男性SSW、ノ・サリ/強い風(VSCD-9812)」も、モンドがプロデュース)で知られる音楽家であり、また自身のバンド”SORE”で残したアルバムが伝説的な傑作として本国では知られる、マルチな才能の持ち主。そんな彼が、実に3年近くの歳月を費やし、作り上げたソロデビュー作が本作『RAJAKELANA (旅する風)』です。
その優しく、程良く甘い歌声からは、子供の頃に両親が好んで聴いていたというナット・キング・コール、フランク・シナトラなどからの微かな影響が、また彼が描く普遍のメロディーラインからは、ビートルズ、アントニオ・カルロス・ジョビン、スティーリー・ダン、インドネシアの名作家、イスマイル・マルズキなどの往年の偉大なメロディメーカーたちの影響が伺えますが、そこに、エッセンスとして加えられる、ブラジル音楽、AORに日本のシティ・ポップスのフィーリングが交りあって生み出された、極上にメロウでメロディアス、程良くトロピカルなポップソングたちが詰まっているのが本作です。全曲素晴らしいのですが、中でもエレピの響きが美しいボサノヴァ 01. Naked [ネイキッド]、まるで初期のトッド・ラングレンを思わせる、先行シングルとなった 02. A Deacon's Summer [ディーコンズ・サマー]、上質のソフトロック 05. Rainy Days on the Sidewalk [雨の日の歩道]、ギターサウンドが格好良いグルーヴィーな 08. Oblivion, Oblivion! [忘却]、三味線をft.した和の風情を感じさせる 09. Butiran Angin [微風]、インドネシアの人気バンド、ホワイト・シューズ・アンド・ザ・カップルズ・カンパニー(2ndアルバム「アルバム・ヴァカンシー」(VSCD-9396)は『プロダクション・デシネ』よりリリース)の女性Vo. Aprilia ApsariをFt.したメロウ&トロピカル・ポップ 10. Lamun Ombak [波の夢想] など、枚挙に暇が無い1枚です。中ほどに挟み込まれた美しいインスト曲の「06. Sturm und Drang [疾風怒濤]」や、「07. Into the Clouds, Out of the Ocean [雲の中へ、海の外へ]」なども、彼の才能を表すジャジーでアダルトな好曲で、アルバム・トータルで描かれた穏やかでドリーミーな世界観は、何度聴いても芳醇そのもの。
上述の通り、『プロダクション・デシネ』が注目してきた東南アジアのポップシーンの中でも、極めて重要で多大な影響力を持つ才人モンド・ガスカロの待望のデビュー作が本作です。しっかりとインドネシアの伝統的な音楽の影響も踏まえつつ聴かせる”美しき音楽の旅”=『旅する風 (RAJAKELANA)』。是非とも皆様ご自身の耳で、その素晴らしさをご体感ください。
インドネシアのインディ・シーンの最重要人物の一人、モンド・ガスカロの待望のソロデビュー作『RAJAKELANA (旅する風)』は、全編極上メロウな名曲のオンパレード。60年代のソフトロック、シティポップ、AORやブラジル音楽のエッセンスを溢れんばかりのセンスで調理したまぎれない傑作の誕生です。