ノーバディーズ・フール NOBODY'S FOOL
- アーティスト
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ダン・ペンDAN PENN
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2010/02/24
- 品番
- VSCD2211
- 税込価格
- 3,080円
- シリーズ
- BIGPINK
- ジャンル
- サブジャンル
- SWAMP ROCK
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. Nobody's Fool
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2. Raining In Memphis
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3. Tearjoint
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4. Time
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5. Lodi
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6. Ain't No Love
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7. I Hate You
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8. Prayer For Peace
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9. If Love Was Money
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10. Skin
■メンフィスやナッシュヴィルと並ぶ60年代南部R&Bの3大拠点のひとつとして知られるアラバマ州マッスル・ショールズ。ダン・ペン(1941年12月16日、アラバマ州ヴァーノン生まれ)は、フェイムやマッスル・ショールズ・サウンドといった現地スタジオのソングライター兼ミュージシャンとして活躍した伝説的人物だ。60年代末にはチップス・ノーマンが設立したメンフィスのアメリカン・サウンド・スタジオに出向き、白人ブルー・アイド・ソウルの草分け的グループ、ボックス・トップスのプロデュースを手がけ、グループの売り出しにも貢献。サザン・ソウル・シーン屈指のソングライターとして、ジェイムズ・カーで有名な「ザ・ダーク・エンド・オブ・ザ・ストリート」の他、アレサ・フランクリンの「ドゥ・ライト・ウーマン」(以上チップス・モーマンとの共作)、ジェイムズ&ボビー・ピューリファイの「恋のあやつり人形」、ボックス・トップスの「クライ・ライク・ア・ベイビー」、パーシー・スレッジの「アウト・オブ・レフト・フィールド」「イット・ティア・ミー・アップ」、ジャニス・ジョプリンの「ウーマン・レフト・ロンリー」、ジョー・サイモンの「レッツ・ドゥ・イット・オーヴァー」、クラレンス・カーターの「スリッピン・アラウンド」「シー・エイント・ゴナ・ドゥ・ライト」(以上スプーナー・オールダムとの共作)など、数多くの名曲を世に送り出している。
■長年に渡って南部シーンの裏方といて活躍していたダン・ペンが、ベル・レーベルからリリースした待望のファースト・ソロが『ノーバディーズ・フール』だ。参加ミュージシャンには盟友スプーナー・オールダム(キーボード)をはじめ、チャーリー・フリーマン(ギター)、トミー・マクルーア(ベース)、サミー・クリーズン(ドラムス)、マイク・アトレー(キーボード)からなるディキシー・フライヤーズの面々。マッスル・ショールズからはデヴィッド・フッド(ベース)とロジャー・ホーキンス(ドラムス)も駆けつけ、メンフィス/ナッシュヴィルの両エリアからホーン&ストリングス・セクションをフィーチャーするなど、それまでの広範な活動テリトリーを網羅しながら、サザン・ソウルの豊富な人脈を総動員した、アーティスト活動の総決算ともいうべき内容になっている。全10曲中、ジョン・フォガティ(CCR)作の「ローディ」を除く9曲がペンの(共作を含む)オリジナル。ディキシー・フライヤーズをバックに「愚かな奴なんていない」と歌われるタイトル曲をはじめ、捨て曲一切なし。75年のボビー・ブランドのカヴァーに先立つ「アイ・ヘイト・ユー」の作者自身によるヴァージョンでの、白人・黒人文化が豊かにクロスオーヴァーする南部マナーに裏打ちされたヴァーカルも鳥肌もの。
■本作以降は表舞台から退いていた印象もあったが、南部シーン再評価の気運と共に久々の新作『ドゥ・ライト・ウーマン』(94年)を発表してカムバック。イギリス~アイルランド・ツアーの模様を収めたオールダムとのライヴ盤『ライヴ~モーメンツ・フロム・ディス・シアター』(99年)を挟んで、自身のレーベルから『ブルー・ナイト・ラウンジ』(99年)そして最新作となる『ジャンク・ヤード・ジャンキー』(08年)をリリース。現在はナッシュヴィルに居を構え、オールダムやドニー・フリッツら気心の知れた仲間たちと曲作りに励みながら、ボビー・ピューリファイの05年のアルバムをプロデュースするなど、南部シーンの伝統を自ら若い世代へと継承するために精力的に活動している。
※中身はRepartore盤を使用しております。