アンモナイト

1999年の結成から8年、VooDoo Hawaiiansのロックンロールは2006年のアルバム「4our」で開花し、「アンモナイト」で見事に咲き誇こる。決して渋さにレイドバックすることなく、常に華やかな毒をばらまき続ける彼らの世界観は、数々のLIVE、ハノイロックスのマイケルモンローとの共演、N.Y.のCBGBなどでのLIVE、数回のメンバーチェンジを経て、VooDoo Hawaiiansオリジナルの独特なR&Rに辿り着いた。ポップなのにどこかねじれた曲、聴く人の胸に真っ直ぐ刺さる言葉、スピード感と爆進力のあるリズム、ギラギラ響いて飛び散るギターの音、POPでWILDな声、曲により行われる男女混合のツインボーカル（今作も2曲目｛オールド・パンプキン・パイ｝はツインヴォーカル曲）、など、VDHの魅力は、他のどのバンドも真似できない輝きを放つ。各メンバーのキャリアに裏付けされたセンスと演奏力、しかしもうキャリアなど全く関係なくなってしまう情熱と攻めの心が伝わってくる。新鮮で初期衝動に根ざした破壊力抜群のサウンドが彼らの魅力だ。収録されている3曲ともLIVEですでに発表された曲。音源になるのを待ちこがれているファンと共に、初めてVooDoo Hawaiiansに触れる方にも届く作品になっている。