シュペルヴィエル Supervielle

昨年､処女小説｢樹ぴﾀｰ｣を上梓した作家､白井剛史によるｿﾛﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄの音源が初ＣＤ化｡彼が1995年から2007年までの12年間にわたって書き溜めた膨大な楽曲から､厳選した13曲をﾊﾟｯｹｰｼﾞﾝｸﾞ｡ｱｼｯﾄﾞﾌｫｰｸのような味わいのｷﾞﾀｰ弾き語りの他､ﾋﾞｰﾁﾎﾞｰｲｽﾞ風のｺｰﾗｽﾜｰｸが美しいﾅﾝﾊﾞｰ､自宅録音によるｴｷｿﾞﾁｯｸなﾃｰﾌﾟ作品など､様々なｱﾌﾟﾛｰﾁの楽曲が収録されたﾊﾞﾗｴﾃｨｰ豊かな内容となっている｡なおｹﾞｽﾄﾐｭｰｼﾞｼｬﾝには､彼と親交の深い工藤冬里氏率いるMahel Shalal Hash Bazのヴァイオリン奏者である杉本卓也､Henly Tennis,Andersens,Tenniscoatsなど多方面で活躍するﾄﾞﾗﾏｰ岸田佳也､ﾍﾞｰｼｽﾄに加藤啓一郎(ex.tommy the great,ﾊﾟﾗﾀﾞｲｽｶﾞﾗｰｼﾞ)らが参加し､作品に彩りを添えている｡またﾏｽﾀﾘﾝｸﾞｴﾝｼﾞﾆｱは､ゆらゆら帝国やｷﾞﾀｰｳﾙﾌのﾚｺｰﾃﾞｨﾝｸﾞでも定評のある中村宗一郎(PEACE MUSIC)が担当｡幻想と白昼夢の間を行き来する独特な歌詞の世界観と､ｼﾝﾌﾟﾙながら美しいﾒﾛﾃﾞｨｰが際立つ傑作ｱﾙﾊﾞﾑが完成した｡