桜陽和(サクラビヨリ) SAKURABIYORI
ずれやまズレ子の歌詞には、時々エロティックな言葉がちりばめられている。それは、HIV/AIDS関連やノードラッグ運動に積極的に参加しているからこそ、こだわるのだと言う。何故か?それは、下ネタが明るく話せる人間関係なら、性感染症の話題だって、偏見や差別なく話せるようになって、必至に隠さなくても良い世の中になるかもしれないと、本気で考えているからだ。
実年齢は謎だが、かなりの経験を積んでいるらしいことは、その作品からも読み取れる。観る人聴く人をこんなにも楽しませてくれる歌い手は、そうはいない。この際、ズレ子ワールドに惹き込まれてしまおう!
タイトル曲「桜陽日(サクラビヨリ)」は、会うに会えない人を大切に想う気持ちを歌った「桜(カリンパ)」の改訂版。「イヤン!バカン!クロボカン!」は、ビーチで繰り広げられる男と女、男と男の駆け引きを表現。「てのひらの約束」は、てのひらに大切な言葉を書き記して闘いに挑むアスリートや頑張っている人への応援歌。「友人代表」は、結婚して幸せになろうという親友の新郎への切ない片思いを歌い、涙を誘う。
期待の新作は、バンド「道連れ?ズ」を率いて、演歌から逸脱したアバンギャルドなポップスから、心癒される和風バラードまで、ゲイならではの感性をにじませるずれやまズレ子の世界は、聴く人を虜にしてしまうのでご注意を!