ドリーム／ストーリー DREAM/STORY

「このCDをかけた途端に、空気が変わった。まるで優れたオブジェをそこに置いた時みたいに。多くの人に聴いてもらいたい。空間が心地よくなるから」吉野弘志（ジャズベーシスト）「dream/storyは、選ばれた音列、音響処理やセンスなども興味深く、ジャズの枠にとらわれていない音楽として刺激的だ。メディアを原点に、というコンセプトも新鮮である」宮木朝子（作曲家）「ページをめくる音が派生して音楽がうまれる」三角みづ紀（詩人）。2曲目Fish In The Skyは坂本龍一に「独自の世界を持っている、じっくり聴いてもらいたい」と評される。リーダー蛯子健太郎は11年ウエストコーストに住みチャーリー・ヘイデンに師事、同時にネルス・クラインなどのクリエイティブシーンの洗礼を受ける。帰国後は文化圏の違いが音楽に与える影響に関心を持ち、メディアで構築される自我という視点から全曲文学作品を素材に05年Libraryを建ち上げる。ジャズを基にしつつ文学を音に置き換える周波数的手法、パソコンではなく譜面を最も融通の効くシーケンサーとして捉えるなど、明確なヴィジョンで前進するLibraryのファーストアルバム。