井谷俊二 ブラームスを弾く ITANI SHUNJI SPIELT JOHANNES BRAHMS
1983年大阪フィルとのブラームス/ピアノ協奏曲第1番でデビュー以来、奏者=井谷俊二の重要なレパートリーとして位置づけられてきたブラームス。今回はその王道となる「ピアノソナタ第3番」「6つの小品 作品118」のベストカップリングで真価を問う。Neumann社(マイク)とスタインウェイ(ピアノ)の2大ドイツ名器と、南九州霧島の山上に位置する天然木のみやまコンセールの芳醇な響きはまさに幸福な出会いといえるだろう。
楽曲リスト
DISC1
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1. アレグロ・マエストーゾ Allegro maestoso
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2. アンダンテ・エスプレッシーヴォ Andante espressivo
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3. アレグロ・エネルジーコ Allegro energico
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4. インテルメッツォ Intermezzo , Andante molto
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5. フィナーレ Finale, Allegro moderato ma rubato
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6. 間奏曲 Intermezzo イ短調 Allegro non assai,ma molto appasionato
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7. 間奏曲 Intermezzo イ長調 Andante teneramente
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8. バラード Ballade ト短調 Allegro energico
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9. 間奏曲 Intermezzo ヘ短調 Allegretto un poco agitato
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10. ロマンス Romanze ヘ長調 Andante
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11. 間奏曲 Intrmezzo 変ホ短調 Andante,largo e mesto
大阪音楽大学とミュンヘン音楽大学に学びドイツ各地で演奏活動の後、1983年帰国。同年、大阪フィルハーモニー交響楽団とブラームスのピアノ協奏曲第1番を共演し注目を集める。その後、活水女子大学で教鞭をとる傍ら、ドイツ古典派からドイツロマン派を主なレパートリーに、ソロ活動、室内楽、伴奏と幅広く演奏を展開。近年はフランスものやスペインものなども積極的にレパートリーに取り入れ、新装なった長崎県美術館では浮世絵展関連イベントでドビュッシー/カプレ2台ピアノ版「海」の蘇演、グレコ展ではF・モンポウを紹介するなどユニークな活動を展開している。2012年5月リリースのファーストディスク「シューマンリサイタル」(RCD001)は、南九州随一の音楽ホール「みやまコンセール」で、ドイツNeumann社の最新マイク+スタインウェイ+24ビット/96kHz収録と、豊かな音場とシューマンの詩の世界の融合で話題となる。「この作曲家の幻想と魔力に満ちた世界を深い共感と理解で示した。」(G・オピッツ氏評)。第2弾も同セッションで、得意のブラームス「ソナタ第3番」と「作品118」のベストカップリング。まさにブラームス・ピアノ音楽の王道を行くレパートリーで真価を問う。