ショパン・井谷俊二 CHOPIN・ITANI SHUNJI
楽曲リスト
DISC1
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1. Grave Doppio movimento
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2. Scherzo
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3. Marche funebre
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4. Finale, Presto
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5. Allegro maestoso
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6. Scherzo,molto vivace
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7. Largo
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8. Finale, Presto, ma non tanto
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9. 子守唄 変ニ長調 作品57
大阪音楽大学とミュンヘン音楽大学に学びドイツ各地で演奏活動の後1983年帰国、大阪でデビューリサイタルを開く。また同年大阪フィルハーモニー交響楽団とブラームスのピアノ協奏曲第1番を共演し注目を集める。その後、活水女子大学で教鞭をとる傍ら、ドイツ古典派からドイツロマン派を主なレパートリーに、ソロ活動、室内楽、伴奏と幅広く演奏を展開。近年はフランスものやスペインものなどにも積極的に取り組み、長崎県美術館の浮世絵展でドビュッシー/カプレ2台ピアノ版「海」の蘇演、グレコ展でF・モンポウを紹介するなどユニークな活動を展開している。2012年リリースのCD第1弾「シューマンリサイタル」(RCD001)、2014年の第2弾「ブラームスを弾く」に続いて、南九州随一の音楽ホール「みやまコンセール」で、ドイツNeumann社の最新マイクに最新24ビット/192kHzの高ビット・デジタル収録した第3弾で、今回はショパンの2つのソナタを取り上げている。バッハに帰る、、、というショパンの言葉を座右の銘に、ドイツロマン派の文学性と距離を取ろうとして古典を希求しながらも、なおかつほとばしり出るショパンの気高いロマンチシズムに真に共感したと奏者は話している。
今回はショパンを取り上げ、これでロマン派を代表する3人が出揃った。傑作ソナタ2曲という選曲も、理論派で感性とのバランスを何より尊ぶ井谷にまことに相応しい。今回もNeumann社(マイク)とスタインウェイ(ピアノ)の2大ドイツの名器が、南九州霧島の山上に位置する天然木、みやまコンセールの理想の音の空間を得て芳醇な音の世界を作り出している。