河童のあやまり証文/For Sons
- アーティスト
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竹内 晴美Harumi Takeuchi
- レーベル
- Production Dessinee
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2021/04/28
- 品番
- VSCD9835
- 税込価格
- 2,750円
- ジャンル
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. 河童のあやまり証文 [Kappa No Ayamari Shoumon]
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2. For Sons [フォー・サンズ]
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3. 星に願いを [When You Wish Upon A Star]
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4. いつか王子様が [Someday My Prince Will Come]
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5. Mother's Dream [マザーズ・ドリーム]
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6. ラ・ラ・ルー [La-La-Lu]
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7. C Jam Blues
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8. Nancy
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9. Love Letters
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10. For Sons
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11. 冬の終わりに ft. 菅野光亮
名ピアニスト/作編曲家、菅野光亮氏に師事し、静岡県浜松市を拠点に活動した女性ピアニスト、竹内晴美。5人の子供の母親であり、ベース奏者、録音技師でもあった武内俊介の妻でもあり、かの名サックス奏者、宮沢昭氏とも親交のあった彼女の、ピアニスト/作編曲家としての集大成的なスタジオ録音作品が本作『河童のあやまり証文/For Sons』です。
そのタイトル通り、本作は地域の伝説に根ざした長編の大作『河童のあやまり証文』サイドと、愛おしい我が子たちへ贈る『For Sons』サイドの二本立てとなる力作。そのいずれもが竹内 晴美と言う才能の音楽への情熱に満ちた素晴らしい内容です。前者の「01. 河童のあやまり証文」は義理の姉でもある日本舞踏家、泉舟紅の創作舞踏のために書かれた楽曲ながら、その美しい郷愁感に満ちた甘美なテーマを軸に、フリージャズの手法を用いつつ仕上げられた15分にも及ぶ大作。まさに和スピリチュアルジャズの名曲と言える1曲です。後者『For Sons』サイドは、優れたオリジナル曲とディズニー映画の主題歌/挿入歌のカヴァーという構成で、軽やかさと粋なフィーリングがマッチした、こちらも素晴らしい仕上がり。アタック感の強いピアノの音色がグルーヴィーなラテンジャズ「02. For Sons」、一聴で耳に残るメロディラインに非凡さを感じさせるボサジャズ「05. Mother's Dream」の2曲の自作曲は竹内晴美の作曲家としての才能、バックを支えるベースの武内俊介、ドラムの小津昌彦の卓越した演奏が光る感動的な名演です。またお馴染みの「03. 星に願いを [When You Wish Upon A Star]」、「04. いつか王子様が [Someday My Prince Will Come]」、「06. ラ・ラ・ルー [La-La-Lu]」などのカヴァー曲で聴かせる小粋な演奏からは母としての優しさ、家族愛に満ちたフィーリングがしかと伝わり、本作が”ジャズ”というキーワードを超越し、美しいメロディを愛する全てのリスナーに届くであろう潜在的な魅力を合わせ持つことを示しています。
本作は当時のリリースが武内俊介氏の自主レーベルからの極少枚数の発売であったため希少性の非常に高いプライヴェートプレス作品です。ただ、竹内氏自身がプロの録音技師であったことから、インディ作品にありがちなサウンドのチープさは皆無で、その美しい録音も合わせてお楽しみいただけます。幼い愛息の写真が使用されたジャケットも慈愛に溢れ、その素晴らしい音楽とともに楽しんで頂ける事でしょう。
CD化に際しては1984年のライブ録音盤、『Silky Voice Jazz Concert』セッションからの楽曲を5曲収録。竹内晴美の演奏を軸にした楽曲を抜粋しましたが、内の2曲は本編には収録されたなかった未収録曲の初音源化となります。また「冬の終わりに」は、師匠であり楽曲の作者である菅野光亮氏自身がピアノを演奏、竹内晴美はピアニカを演奏すると言う貴重な組み合わせです(ボーナス音源はCDにのみ収録予定。同時期発売のアナログ盤には収録なし、デジタルでの配信予定もありません)。
● 世界初復刻/正規再発
● CDには5曲のボーナス曲(内2曲は未発表、1曲は菅野光亮氏のピアノ演奏をFt.)を収録
● オリジナルのマスターソースを使用した最新のリマスター音源を使用
● ヴィンテージな質感のペラジャケ風のジャケットでの紙ジャケ復刻/帯/解説付き
● 解説は尾川雄介氏(UNIVERSOUNDS)が担当