サマー・デイズ -ライヴ・フロム・グラストンベリー ‘86 Summer Daze - Live From Glastonbury ‘86
- アーティスト
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ザ・キュアーThe Cure
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2022/07/20
- 品番
- VSCD4534
- 税込価格
- 2,530円
- ジャンル
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. BBC Intro
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2. Primary
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3. Charlotte Sometimes
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4. A Strange Day
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5. Kyoto Song
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6. In between Days
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7. The Walk
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8. A Night Like This
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9. Push
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10. A Forest
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11. Sinking
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12. Close To Me
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13. Let's Go To Bed
一度も解散することなく活動を継続しているニューウェイヴ・バンドは、ザ・フォールなき今、キュアーくらいしか残っていないのではないか。79年にデビューした当初は、ポスト・パンクらしいソリッドな8ビート・サウンドを聴かせていたが、ロバート・スミスの陰鬱が徐々にゴシック路線へと音楽性を変化させ、バンドは崩壊へと向かっていった。しかし、徐々にポップ路線へと転換を始めたことで、『The Head on the Door』(85年)ではバンドの黄金期を飾ることになるメンバーが集結。アルバムもこれまでで最高の売上を記録した。そんなふうに音楽性の変化で困難を乗り切っていけるのは、多くのニューウェイヴ・バンドとは違って、彼らがミュージシャンシップに溢れた集団であるからで、バンドが現在も継続しているのもそこに起因しているのだろう。そんな上り調子のタイミングで出演したのが、英国の伝統的なロック・フェスのグラストンベリーだった。第10回目となる86年にヘッドライナーとして登場したキュアーは、当日はなんと3回のアンコールに応える熱演で、最新作の『The Head on the Door』からの曲を中心に全19曲を披露。この勢いが世界に拡散していき、キュアーはワールドワイドな人気を獲得するに至った。バンドの演奏は非常に安定しており、スタジオ録音よりもゆったりと演奏される「Kyoto Song」のゆらめくような音像や、90年代のギターバンドを思わせるような曲があったりと、後世のロックに大きな影響を与えていることに気づく。残念ながら、放送用に録音されたBBCのトランスクリプションには13曲分しか残されていないようで、残りの音源が発掘されるのを待ちたい。
グラストンベリーで初のヘッドライナーを務めた時の熱狂の記録!