Ｄｉｓｐａｔｃｈｅｓ　ｆｒｏｍ　ｔｈｅ　ｍｏｏｎ

1942年インディアナ州出身のブルース＆ソウル・シンガー、キーボード奏者。本名モーリス・ロジャース。父が小さなブルース･クラブを経営していたことで、幼少期からブルースやＲ＆Ｂを聴いて育つ。60年代にはメンフィスのスタックス・サウンドに大きな影響を受け、高校、大学とピアノを弾きながらバンドでも活動する。卒業後LAに移り、セッション･プレイヤー、ソングライター、プロデューサーとして活躍。代表的なところでは、1967年のブレントン･ウッズのアルバムに参加、また1971年サニー･テリー＆ブラウニー・マックギーのアルバムのプロデュースを行う。モータウンやゴスペル関連にも楽曲を提供。大学で哲学の学位も取得。作詞の面でもその影響が出ているだろう。そして遂に1999年「ブルース･イズ・マイ・ウェイリング・ウォール 」（ヴァーヴ）でソロデビューを果たす。その後、2002年「レッド、ホワイト＆ブルー」、2004年「ブラック・パリス・ブルー」、2007年「レッドネック･ブルース」とコンスタントに秀作をリリース。本作は5作目にあたる。またＪＪミルトゥの2003年の名盤「メンフィス」でもヴォーカルを披露している実力派シンガーだ。