ブルース・マンドリン・マン BLUES MANDOLIN MAN

ヤンク・レイチェルことジェイムス・レイチェルは、1910年 3月16日テネシー州出身。メンフィスの近郊、ブラウンズヴィルのブルース・シーンの中核を担ったマンドリンの名手として、スリーピー・ジョン・エステスやサニー・ボンズの録音に参加。ソロとしての録音は1938年から1941年にかけて多数残されており、バックにはサニー・ボーイ・ウィリアムソン?やウォッシュボード・サムが参加。トレモロを多用したマンドリンのテクニックはもちろん、その味わい深い南部の泥臭いヴォーカルも評価は高い。60年代に入り、フォーク・リバイバルでスリーピー・ジョン・エステスが復活してからもコンビとして活躍し、その活動は1977年のエステスの死まで続けられた。その後も時おり演奏の場に出てくることはあったが、レコーディングも散発的になり、その中での1986年録音の本作は貴重。晩年はインディアナポリスに在住し、1997年 4月 9日に87才でこの世を去る。彼のマンドリン奏法はライ・クーダーもお手本にしているほどの第一人者。