エボニー・ムーン

1956年アメリカ・ノースカロライナ州ローリィに生まれる。６歳からピアノを始め、1978 年若くしてスウェーデンに移住。その後ラドカ・トネフ、ベリット・アンダーション、ジャネット・リンドストレム等北欧の著名な女性ボーカルとのデュオ作品をリリース、その 卓越した演奏能力と作曲能\力は、米国「ジャズ・タイムス」誌、カナダ「コーダ」誌、ドイツ「ジャズ・ポディウム」誌、スウェーデン「ヨーテボリ・ポスト」紙、ニュージーランド「ハイファイ・マガジン」誌他、世界各国の著名なメディアから素晴らしい評価を得るに至り、彼の非凡な才能を裏付けている。また1981年には、ECMからリリースされた世界的なベーシスト、アリルド・アンデルセンのリーダー作品「Lifelines 」に参加し、本作品にも納められた名曲「Prelude」をケニー・ホイラー（fl-h）、ポール・モチアン(ds) 等錚々たるメンバーで演奏を残している。彼は、主張し過ぎない抑制した音の中に自己の美学を確立した数少ないピアニストの一人である。そしてその特徴を存分に聴く事の出来る本作品は、内省的で静穏な中にも愛情を感じさせるメロディーが、そっと琴線に触れる美しい傑作である。