ORATIO 2 -RECITAL 2014-
- アーティスト
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住友郁治Sumitomo Fumiharu
- レーベル
- Bishop Records
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2015/10/20
- 品番
- EXAC013
- 税込価格
- 2,200円
- ジャンル
- サブジャンル
- 鍵盤楽曲
- バーコード
ピアニスト住友郁治、4枚目のアルバム。モーツァルト、ショパン、リストという得意レパートリーに加え、ラフマニノフを取りあげて大きな反響を呼んだ、2014年リサイタルのライブ録音。
楽曲リスト
DISC1
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1. 幻想曲 ニ短調 K.397(モーツァルト)
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2. バラード 第3番 変イ長調 op.47(ショパン)
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3. スケルツォ 第3番 嬰ハ長調 op.39(ショパン)
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4. 前奏曲 op.3-2「鐘」 嬰ハ長調(ラフマニノフ)
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5. 前奏曲 op.23-5 ト短調(ラフマニノフ)
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6. 前奏曲 op.32-5 ト長調(ラフマニノフ)
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7. 「音の絵」op.39-9 ニ長調(ラフマニノフ)
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8. 2つの伝説 1.小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ(リスト)
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9. 2つの伝説 2.水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ(リスト)
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10. 「巡礼の年 第2年 イタリア」より ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」 S.161 R.10b(リスト)
選択されたプログラム以上に、ピアニストの表現はロマン派的な人間的情感に溢れる。公演当時、住友は大きく体調を崩し入院、演奏中も次第に記憶が薄れて行った。この為か、演奏は次第に構造や解釈よりもピアニストの感じた事が先行して音に反映されたかのような様相を示しはじめる。特に意識が朦朧として行ったというラフマニノフ以降の演奏は、異様なタイム感とダイナミクス表現を示し始め、それはリストによる2つの伝説「水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ」で大きなクライマックスに達し、打ち震え叩きつけるような表現で万雷の拍手を浴びた。衒学的な理解を超えたところに音楽を成立させた、ひとりの演奏家が達したひとつの到達点の記録となった。
2014年10月1日、横浜みなとみらいホール、実況録音盤。