アクロバティック・ロード Acrobatic load
GLORIA第二弾となる約一年振りの新作が完成。スピード、ミドル、スローテンポと、7トラックながら内容の濃い会心の一枚。LIVEを積み重ねてきた中で生れ出たハードな一面も垣間見せる中、GLORIAの特色でもある爽快なビートロックも健在。Vocal・Kaoruの描く世界観には、どこか空気感を感じさせるメロディーと、心地よいリズムが絡み合う。スーパーギタリスト大村孝佳の、Soloワークでは覗けない様なバリエーション豊かな表現も、聞き所の一つ。卓越したバンドアンサンブルの中にはどこか90年代JーROCKの懐かしさを感じられる一枚。
■'06、Vocal&BassのKaoruを中心に結成されたロックバンド。Guitaristには'04にHR/HM界に彗星の如く現れた大村孝佳。結成以降、LIVEを重ね確実にバンド感を充実させてゆく。2008年3月にはインディペンデントレーベル『BeatTreasure』を立ち上げ、1stミニAlbum『MOTIF』をリリース。新生バンドながら、各メンバーの経緯の中で獲得したファンは全国に及ぶ事から、待望の作品となり反響を呼んだ。
■Vocal&Bassを担当するKaoruは、SpiralfreeというバンドでBassistとして'05メジャーデビュー、同年、大村孝佳と共にCROWNよりCROSSHARDというバンドでメジャーデビューを経た後、当初は自身のSoloワークとしてのバンド立ち上げを計る。作曲としてのルーツには、90年代JーROCKやバンドブームの影響が大部分を占める他、LAメタルや00年代のアメリカンPOPS/ROCK(特に女性Vocal)からのソングライティングを吸収する他、数々のバンド経験の中でアレンジを施す魅力に導かれ、楽曲制作と共にミキシング&マスタリングをも自身で手がけ、独自の感覚を精鋭している。
■GLORIAの核となる8ビート系中心であった前作とは違い、バリエーションの豊富さに、今後の展開やバンド構築にも速度をまして変化してゆく様は、バンドスタイルの新しい時代の波を生み出していくかもしれない。