ザ・モリガンズ・コール?森の宴への誘い? THE MORRIGAN'S CALL

1992年、3年間の活動の後に解散したMinas Tirithの灰の中から生まれたCRUACHANは、多くのメンバー・チェンジに見舞われたが、ケルトの音楽、歴史、神話を愛する彼らは、これらの要素をそれまで誰もやったことのない規模で音楽や歌詞に取り入れることを目指し、留まることなく活動を続ける。
2001年、元Poguesの伝説的なシンガー、シェーン・マクゴワンをゲストに迎え、アイルランドのヒットメーカー、ジミー・マッカーシーのカヴァーを含む4曲入りシングル「Ride On」をリリースすると、アイルランドのチャートで40位を記録するスマッシュ・ヒットとなる。続いてそのシェーンをプロデューサーに迎え、サード・アルバム「Folklore」をレコーディング。4枚目のアルバム「Pagan」はフォーク・メタルの大躍進として非常に高い評価を獲得する。また、各国版の『指輪物語』で表紙や挿絵を担当、映画『ロード・オブ・ザ・リング』にもコンセプチュアル・デザイナーとして関わったことで知られる、ジョン・ハウがアートワークを手掛けたことも話題となった。2006年1月、初期3枚のアルバムをレコーディングした地元ダブリンのSun Studiosにて、通算5枚目となる「The Morrigan's Call」のレコーディングを開始。オランダのゴシック・バンド、Gail Of Godのゲイル・リーブリング（Callenish Circleなど）がプロデュースを担当、サウンド的にも楽曲的にもまさにバンドの最高傑作と呼ぶにふさわしい完成度を誇るこのアルバムにて、ついに彼らの他に類を見ない音楽が、ダンスと宴会の本場アイルランドから日本へも届けられることとなった。「The Morrigan's Call?森の宴への誘い?」は、2007年1月、ボーナス・トラック2曲を追加収録してSPIRITUAL BEASTよりリリースされた。