アジール ASYL
現代音楽、タンゴ、ジャズ、琵琶楽、フラメンコ、現代詩、モダンコンポジション…多様化する芸術音楽をポストモダンの視点からギターの一点に統合する試み。ギタリスト近藤秀秋、セカンドアルバム。
楽曲リスト
DISC1
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1. Points
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2. Repetition
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3. A Rover(漂泊者の歌)
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4. Night Club 1960
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5. Red
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6. Rain
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7. Hier ist Friede
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8. Blue in Green
近藤秀秋は、主に前衛/即興音楽シーンで活動するギタリスト。前衛音楽グループEXIAS-Jのほか、豊住芳三郎ユニットのギタリスト、トリスタン・ホンジンガーの来日公演におけるデュオ・パートナーなどを務めてきたが、数年前より音楽書『音楽の原理』の執筆に取り組み、演奏活動を中断していた。本作は、書籍を書き上げて以降初となる録音作で、近藤のソロとしては2枚目。独特の編成と解釈によるベルク「ここに平和が」やオリジナル曲などの20世紀の作曲技法を用いた曲、マイルス・デイヴィス「Blue in Green」やアストル・ピアソラ「Night Club 1970」などの20世紀の在野の地域音楽、萩原朔太郎「漂泊者」を用いた琵琶楽のモダン化など、違うパラダイムの上にある音楽を、ポストモダン的な視点からギター音楽を一点に還元。ギター音楽としても、ジャズ、フラメンコ、クラシック、邦楽などの演奏技巧をひとつの音楽にまとめあげる。ジャンル化したまま方位の確定しない現在の芸術音楽に、次の方位を見出そうとする挑戦。