トン・トン・マクート Ton Ton Macoute

"「デビュー前のオーティス・レディングの雇い主として有名なジョニー・ジェンキンズは、ドゥエイン・オールマンのアンソロジーに収録されたドクター・ジョンのカヴァー「ウォーク・オン・ギルデッド・スプリンターズ」だけ聴くとサイケ・ブルーズをやる人かと思えますが、72年に発表されたこのアルバムはむしろファンキーなブルーズ・ロックといった方が近いでしょう。ジョニーのマネジャーでもあったフィル・ウォールデンがオールマン・ブラザーズのために設立したキャプリコーン・レコードの優れたハウス・バンドを従え、ギタリストとして若い頃のジミ・ヘンドリックスに影響を与えたらしいジョニーは2曲の未発表ボーナス・トラック以外ではギターをほとんど弾かず、マスル・ショールズのピート・カー、そして数曲でドゥエインの見事なサポートを得ています。マディ・ウォーターズの「ローリング・ストーン」で聴けるドゥエインのアクースティックのボトルネックとジョニーの足踏みをしながらのディープなヴォーカルはたまりません！　全体的に初期のタージ・マハールをもう少し南部風にした感じのゴキゲンなアルバムです。」―\\―ピーター・バラカン\\"